250円の珈琲でありたい ー black ー

ジャニオタゆるく。ただしKAT-TUNは熱狂的に。年相応に可愛いものが好き。元アニオタ。

ミニ小説(完結)-死ネタ注意-一応びえる

「あーあ…  俺の人生滅茶苦茶だよ、どう責任取ってくれるの…」

 

一面見渡す限りの赤、赤、赤。

Tシャツは鮮やかな返り血で染まっていた。

 

血塗れになったソファと、既に息絶えた想い人。

 

何よりも好きだったはずなのに、愛していたはずなのに。

 

この狂いそうなくらい美しい満月の光に、侵食されてしまったのだろうか。

 

ぽつりと呟いた独り言も、物音一つしない部屋に溶け込んでいった。

 

手に握られていたナイフが、からん…と音を立てて落ちる。

不思議と罪悪感はなかった。とめどなく溢れていた血液も、傷口からはもう出ていない。

 

ナイフを握っていた利き手を見つめ、軽く開いたり閉じたりしてみる。

刺した時の感触。ああ、やっと俺のものにできる、なんて。

 

彫刻のような体に傷をつけたのが俺であること、最期の瞬間を俺が見ていられること。

それだけが、えもいわれぬ優越感に浸らせた。

 

それでも今、胸元に大きな傷をつけて息絶えてしまった想い人を隣に見ると、絶望に駆られる。

 

これからどうなる? 間違いなく俺は逮捕されるだろう。

グループの解散も免れない。俺もかめも、二度と芸能界には戻って来られないかもしれない。

 

もっとも俺は戻る気なんてないけれど。

 

俺のも、お前のも、かめの人生も滅茶苦茶だ。

 

こんなにも惚れさせたお前が悪い、なんてらしくない責任転嫁。

 

「責任…取れるわけねえよなぁ」

 

死んでしまったのだから。

 

最後に交わしたキスはいつ?

 

最後に抱き合った夜はいつ?

 

もう思い出せない。

 

それならば、いっそ。

 

「やりなおすか…全部」

 

落ちたナイフを拾い上げる。

切っ先が自分に向いても怖くはなかった。

 

刹那、焼け付くような痛みと遠のく意識。

 

冷たくなった手を握り、瞼を閉じる。

 

 

 

お前は天国にいるのかな。俺はきっと同じ所へは行けない。

 

それでもまたいつか、巡り巡って出会えますよう。

 

ただそれだけを願って。

 

 

 

fin.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+

 

駄作駄文(っ・д・)≡⊃)3゚)∵

名出しは敢えて避けました。察してくだせぇ( ˙꒳​˙ )

久しぶりだ…こういうの。

基本死ネタ好きなんですごめんなぱい(_・ω・)_バァン…

いずれ仁亀ネタも書けたらいいですよね(なんて言ったら今回の二人が誰かバレる)

 

N氏…お疲れサンクスー⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*